第15章

早希子は、美波が紬の部屋へ駆け込むのを見て、慌てて後を追った。声を潜め、宥めるように言う。

「美波、早く出てきなさい。そこは妹の部屋よ……」

五ちゃんは突進してくる美波を見た瞬間、ぎょっとして羽をばさばささせた。

「ガァガァ! やんちゃ坊主が来た! 助けて! 助けてぇ!」

その言葉に、早希子は思わず眉をひそめる。

このオウム、普段いったいどう躾けられてるのよ。美波の目の前で「やんちゃ坊主」なんて――。

品がなさすぎる。

早希子は美波の腕を掴んだ。

「ほら、下に行きましょう。おばあちゃんが下にいるから」

だが美波は振りほどき、頑なに言い張る。

「やだ! オウムがほしい!」

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